藤本 剛瑠


所属 :
岡山大学 大学院環境生命自然科学研究科 環境生命自然科学専攻 乃村研究室
E-mail
fujimoto2023@s.okayama-u.ac.jp

履歴



研究テーマ

テーマ:
Raftアルゴリズムを適用したメッセージブローカの検討
概要:
分散システムにおいて,メッセージブローカが使用されることがある.メッ セージブローカを用いたシステムの場合,プロセス間のメッセージの送受信を 仲介するという特性上,メッセージブローカの性能および可用性がシステム全 体の性能や信頼性に大きく影響する.ここで,可用性向上の手法としてメッ セージブローカの冗長化による障害発生時のシステム停止時間の軽減が考えら れる.しかし,冗長化にあたり各ブローカ間のメッセージキューの状態同期が 課題となる.そこで,本研究では Raft アルゴリズムの適用により同期の問題 解決を試みる.Raft とは複製されたログを管理しサーバ間のログの同期を保 証するためのコンセンサスアルゴリズムである. 本研究では,冗長化に必要 な機能を通信,複製,コンセンサスの3つに分け,複製部と通信部の処理内容 について検討し,実装してその性能を評価した.実装したシステムについて データ複製数ごとの実行時間を測定した結果,メッセージの複製をしない場合 と比較して処理時間が約3倍から7倍まで増加することが分かった.また,複製 回数の変化に伴う処理時間の変化量から,データ複製は通信部と複製部で多重 化されている部分があり,通信部よりも複製部の処理に約2倍以上時間を要し ていると考えられる.

趣味

読書,ゲーム(最近はとくに音ゲー),昼寝をほどほどに.