藤本 剛瑠
- 所属 :
-
岡山大学
大学院環境生命自然科学研究科
環境生命自然科学専攻
乃村研究室
- E-mail
- fujimoto2023@s.okayama-u.ac.jp
履歴
- 2020年(令和2年) 徳島北高等学校 卒業
- 2020年(令和2年) 岡山大学工学部情報系学科 入学
- 2024年(令和6年) 3月 岡山大学工学部情報系学科 卒業
- 2024年(令和6年) 4月 岡山大学大学院環境生命自然科学研究科 入学
研究テーマ
テーマ:
Raftアルゴリズムを適用したメッセージブローカの検討
概要:
分散システムにおいて,メッセージブローカが使用されることがある.メッ
セージブローカを用いたシステムの場合,プロセス間のメッセージの送受信を
仲介するという特性上,メッセージブローカの性能および可用性がシステム全
体の性能や信頼性に大きく影響する.ここで,可用性向上の手法としてメッ
セージブローカの冗長化による障害発生時のシステム停止時間の軽減が考えら
れる.しかし,冗長化にあたり各ブローカ間のメッセージキューの状態同期が
課題となる.そこで,本研究では Raft アルゴリズムの適用により同期の問題
解決を試みる.Raft とは複製されたログを管理しサーバ間のログの同期を保
証するためのコンセンサスアルゴリズムである. 本研究では,冗長化に必要
な機能を通信,複製,コンセンサスの3つに分け,複製部と通信部の処理内容
について検討し,実装してその性能を評価した.実装したシステムについて
データ複製数ごとの実行時間を測定した結果,メッセージの複製をしない場合
と比較して処理時間が約3倍から7倍まで増加することが分かった.また,複製
回数の変化に伴う処理時間の変化量から,データ複製は通信部と複製部で多重
化されている部分があり,通信部よりも複製部の処理に約2倍以上時間を要し
ていると考えられる.
趣味
読書,ゲーム(最近はとくに音ゲー),昼寝をほどほどに.