オブジェクト指向のこころ

オジェクト指向プログラミングについて，うちの学生が読んでためになりそうな本を探しています．対象は，

そう，つまり昔の自分．

で，まずは，この本．

この本はすごくいい本です．オジェクト指向じゃなくてもいいんじゃない? という疑問にも答えてくれています．デザインパターンの大切さについて， GOF でよく分からなかった人は，この本を読むことをおすすめします．

いつも思うのですが，欧米人の書く本は，非常に丁寧(厚い)で，頭が下がります．ですが，やっぱりちょっと難しい．それなりに自分で苦労して，デザインパターンとか噛ってちゃったりした後に読むと，非常にためになると思います．O君向け．

で，今日届いたこの本．

前書きはすごく期待させる内容で，プログラミング演習っぽい内容になっているので，真面目にこなせば，勉強になりそうです．ちょっとJava書いたことがあるならおすすめ．

特に，6章以降の話は，Java を噛ったことがあって，オジェクト指向っぽいプログラムを書こうとして努力したことがある人には，いい内容だと思います．

ただ，「Cで十分じゃね?」への回答部分がもう少し丁寧に書いてあればよかったのにとも思います． Cで書くと，後の拡張でこんなところが問題になるよね，という部分が，残念ながら実演されていません． Cの腕に覚えのある人なら，「そりゃ，下手なだけだろ」という判断を下されてしまいそうです．

みんなのことを見くびってる? 買い被ってる? できれば，読んで，感想を聞かせて欲しいところです．