blade の移行作業を行いました

こんにちは.M1 の平田です.
実は,ここ1年ほど,blade という計算機の移行作業を行っていました.

blade とは,乃村研究室,山内研究室が共同で利用している仮想計算機のことです.
blade には,以下の問題点がありました.
問題点:OS のバージョンが古い

  • blade は,Debian 10 で動いている計算機です.この Debian 10 は,2024年6月30日にサポートが終了するとのことで,「そろそろ Debian のバージョンを上げないといけないね」というのが事の発端でした.

ちなみにこの話題が出たのが,2024年の9月頃です.ここから,両研究室のメンバが協力して,blade 移行作業が本格的に始まりました.
この記事では,移行作業として,具体的にどんなことをしたのか,また,作業を通しての,私の個人的な感想をお話したいと思います.


blade 移行の具体的な作業内容

blade 移行の具体的な作業内容として,大きく分けて以下4つに取り組みました.

  1. blade のイメージをコピーする
    まず,現在運用している blade(旧 blade) のイメージをコピーし,全く同じ仮想計算機(新 blade)をもう1つ立てます.新 blade の方で OS アップデート作業を行い,最終的にこちらを運用するというのが最終目標です.

  2. 新 blade で OS アップデートを行い,OS をDebian 12 にする
    新 blade の OS を Debian 12 にアップデートします.この時点で,旧 blade は Debian 10,新 blade は Debian 12 で動いているという状況です.

  3. 旧 blade 上のユーザによるファイル更新を新 blade に同期する
    新 blade の OS アップデート作業中も,旧 blade は両研究室のメンバが利用しています.そのため,新 blade 上のファイルの内容が古くなっている可能性があります.そこで,旧 blade,新 blade 間でディレクトリやファイルの中身を同期します.
    この作業も完了したら,新 blade は,OS がアップデートされ,なおかつ,旧 blade とファイル内容が同じ状態になったということになります.

  4. 旧 blade を停止し,新 blade の ネットワーク設定を変更する
    最後の手順として,旧 blade を停止し,最後にもう一度同期作業をした後,新 blade の IP アドレスを,それまで旧 blade が使っていたものに変更します.これで,晴れて移行作業が完了します.


紆余曲折あり,作業が(一旦)完全終了するまで,最初の話が出てから1年弱かかりました.
私個人としては,大学院生の間にこのような作業に携われたのは,非常に良い経験となりました.特に,すでに運用されているものを扱うことの緊張感と責任感を十分に知れました.
今後は,しばらく新 blade の状態を注意深く見守り,不具合に対応していきたいと思います.



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