こんにちは,乃村研M2の濵本です.研究室に openHAB を使う環境ができたので,さっそく温度センサを設置してみることにしました.
以前CO2センサの設置したのと同時に,乃村研で管理しているサーバに openHAB を導入しました.
openHAB はスマートホーム化を行うためのプラットフォームで,IoTデバイスからデータを取得したり,IoTデバイスを操作したりできます.
この openHAB に,新たに温度センサを追加してみました.
Raspberry Pi zero に温度センサを取り付けたものがこちらになります.
温度センサは MLX90614 というものです.
これは非接触の温度センサで,周囲の温度と近くの物体の温度の2つの温度を測ることができます.
なので,このセンサをマグカップに取り付ければ,部屋の室温を測りつつ,マグカップに入れた飲み物の温度も図る,なんてこともできます.
試しにセンサに手をかざしてみると,周辺温度は室温と変わらず,物体温度が35℃付近になったので,計測精度は結構良さそうです.
さて,この温度センサで計測したデータを openHAB へ送る設定をしていきます.
openHAB へ送る方法はいくつかあるのですが,今回は MQTT を使いたいと思います.
全体の流れとしてはこんな感じです.
サーバ側(openHAB側)
- openHAB に MQTT binding をインストール
- openHAB に温度センサデバイスの設定を追加
特定の MQTT トピックを受け取るように設定 - 受け取ったデータをグラフとして表示
クライアント側(IoTデバイス・温度センサ側)
- IoTデバイスが温度センサの値を読み取る
- 読み取ったデータをサーバへ送信
この時,MQTT トピックをサーバ側で設定したものにしておく
今回の場合,送りたいデータが2つあるのですが,それぞれを別々の MQTT トピックへ送信するのは面倒なので,
JSONにまとめて1つの MQTT トピックへ送信するようにしました.
ちゃんとデータを送れているか openHAB で確認してみます.
いい感じにデータを取得できてますね!
日常のデータも可視化してみるとちょっとした発見があったりして面白いです.
皆さんも身の回りのスマート化始めてみてはいかがでしょうか.