\[本\]プログラマーのジレンマ

通学の電車で読む本を探しに,マスカにいったところ,『プログラマーのジレンマ』という本が目につきました.タイトルも興味深かったのですが,それ以上に興味をひかれたのが帯に書かれていたチャンドラーという単語でした.

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822283801/

チャンドラーはオープンソースの個人情報管理ソフトウェアで,この本はチャンドラーの開発過程がつづられたノンフィクションです.少し前に,自分の研究の関連を調べる過程でこのチャンドラーというプロジェクトを知りました.なんか面白そうという印象を持っていたので,そのまま手にとりレジへ.

この本の中では,優秀な経歴をもつプログラマーが何人も登場します.しかし,その人たちですら,集団でのソフトウェア開発に苦悩と迷走を続けます.ソフトウェア開発の苦難を嘆いた話は,ネットを調べればたくさんあります.この本の面白い所は,その苦難が納期などの制約がほとんどないはずのオープンソースの開発で起こっていることです.

またこの本では,既存のソフトウェアの制約を取り除く画期的なソフトウェアを作るのがいかに難しいのか,そもそもソフトウェアを作ることはどういうことなのか,などソフトウェアを扱う人間としては考えてしまう話題も多いです.グループウェアにも関連する話も多いので,興味があれば一度読んでみてはいかがでしょうか.

リンク チャンドラープロジェクト http://chandlerproject.org/



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